『闘争・逃走反応』気づけるようで気づけない、ストレス溜まる反応

人間には『闘争、逃走反応』というものがございます。

これは古代の人々が生きていくなかでは欠かすことのないものの一つでした。

以前ブログでも書きましたが、ネガティブ思考は僕らの先祖が生き抜いていく上で欠かせないものの一つでした。

つまりネガティブ思考は人間である以上湧き上がって当然のものです。

この『闘争・逃走反応』はそのうちの一つで、古代の人々が自分の命を脅かすような敵にあったときに『戦うか、逃げるか』という二択を反射的に行うことです。

今にも自分を殺しそうな相手を目の前に

  • どうすればいいだろう…

といちいち考えていたらその間に殺されてしまうので、古代の人々が生き抜くなかでは必要不可欠のものでした。

そして、現代にもこの反応は自分にとって嫌な人やシチュエーションに対しても起こってしまいます。

例を挙げると…

  1. 逃走反応
    • 嫌なことや人から逃げる
    • 不快な感情から無理矢理気を逸らす
    • 薬やアルコールなどで意識を朦朧とする
  2. 逃走戦略
    • 嫌な感情を無理やり抑え、コントロールしようとする
    • 自分の思考に反論する
    • 自分を責める

などがあります。

もちろんこれらの思考が一概に悪いとは言えないですし、前述の通りこれらの思考は人間が生まれ持って備わっているものなのである程度はしょうがないことだと思います。

しかし、あまりにもこれらの反応が起こってしまうと過剰なストレスの原因となってしまいます。

簡単に言うと、命の危険から危機回避するための能力なので、心拍数は一気に上がり、緊張や焦りに駆り立てられます。

また、反射的に言い返したり、焦って行動して人やものに八つ当たりしたりなども闘争・逃走反応に含まれます。

しつこいようですが、決してこの考え方がダメなので、今すぐやめろ!!と言いたいわけではありません。

そもそものこの能力がなければ、太古の人間は天敵に食べられ全滅していた可能性もなきにしもあるわけですし、焦りを感じるのはそのことに対して真意に向き合っているからこそ起こる感情だと思います。

まず、自分が闘争・逃走反応が起こっていることに気づくこと。

この反応は無意識かつ反射的に起こっていることがほとんどです。

なので最初のうちは

  • 『あ、さっき闘争・逃走反応起きてたな〜』

と気づくことから始めてください。

ここで生きてくるのが『マインドフルネス』です。

簡単に言うと、今この瞬間に集中して観察する能力のことです。

自分を第三者のように見て闘争・闘争反応が起こっているときに

  • 自分の体のどの部分にどんな感覚があるか

ということをマインドフルネスを使って見てみましょう。

マインドフルネスは瞑想で鍛えられるので、是非とも習慣にしてみてください。

またここからは僕個人の話なのですが、心身ともに疲れている、またいずれか疲れているときにこの反応が起こりやすくなります。

おそらく疲れている自分を守ろうと無意識に出ているか、マインドフルネスで考えることができず無意識に反応している可能性があります。

いずれにしろ、疲れが溜まっていてはパフォーマンスが落ちるので食事、運動、睡眠はできるだけ質をあげて、筆記開示などでメンタルケアもするようにしています。

それでもダメな場合は思い切って休みます。

まずは無理にコントロールしようとせず、闘争・逃走反応が起こっていることに気づきましょう。

また対策などに関してはこの本に詳細が書いてありますのでご参照ください。


幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない マインドフルネスから生まれた心理療法ACT入門 [ ラス・ハリス ]



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